「マイノリティデザイン(澤田智洋、ライツ社)」
「すべての『弱さ』は、社会の『伸びしろ』」
私達の弱さや苦手は、克服すべきものではなくて生かすもの、というのが、
この本全体を通して発せられているメッセージでした。
曲がるストローは寝たきりの人でも水が飲みやすいように作り出されたもの、
ライターは片手しか使えない人にも火が起こせるように作り出されたもの、
できないことは何かを生み出すチャンスになる、ということが様々な事例を通して語られていました。
私は自分にも家族にも障害があるわけでもないけれど、
苦手やコンプレックスはあります。
それとどう前向きに向き合うかのヒントをもらえたし、
これからの人生で色々なことが起きた時、
このマインドはすごく大切なことで、真理でもあるな、と改めて感じました。
ちょうど今、HUCで子育てインフラのアップデートをしようというプロジェクトに参加しています。
子連れでのお出かけは本当に大変。
不便、苦労、イライラの連続。
でもこういうのも伸びしろなんだ、と思えたし、前向きなプロジェクトだなと改めて感じることができました。
また、以前、
Voicyの雨宮夫婦のバリキャリラジオでも、
苦手であることで、克服する過程を理解できるという意味で、強みに変えることができる、というような話をしていたのを思い出しました。
これもとてもポジティブな捉え方で、私はすごく好きでした。
苦手や苦しさを感じた時、この発想に立ち返って、ちゃんと自分を俯瞰できるようにならなきゃな…。
それから、ちょっと本旨からズレますが、この本の中で印象に残った文章のひとつに、
「たとえ自分がつくったものに満足しきっていなくても、その夜飲むビールが美味しかったら、『いい仕事したな』って錯覚してしまうんじゃないか」
というのがあって、これはちょっとパンチ力ありました(笑)
私は転職が決まりましたが、夫は同じ仕事を続けていて、はたから見てなかなかの激務です。
見ていて、ビールと打ち上げを楽しみにして仕事をしている?と感じる時もあるので、
こういう錯覚に陥っていないか、見守ってあげねば、とお節介ながら感じた私でした(^_^;)