日々、ちょっとずつ

30代ワーママ、ブログというアウトプットで、少しずつもっと好きな自分に近づきたい

読書感想ーマイノリティデザイン

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「マイノリティデザイン(澤田智洋、ライツ社)」

 

「すべての『弱さ』は、社会の『伸びしろ』」

私達の弱さや苦手は、克服すべきものではなくて生かすもの、というのが、

この本全体を通して発せられているメッセージでした。

 

曲がるストローは寝たきりの人でも水が飲みやすいように作り出されたもの、

ライターは片手しか使えない人にも火が起こせるように作り出されたもの、

できないことは何かを生み出すチャンスになる、ということが様々な事例を通して語られていました。

 

私は自分にも家族にも障害があるわけでもないけれど、

苦手やコンプレックスはあります。

それとどう前向きに向き合うかのヒントをもらえたし、

これからの人生で色々なことが起きた時、

このマインドはすごく大切なことで、真理でもあるな、と改めて感じました。

 

ちょうど今、HUCで子育てインフラのアップデートをしようというプロジェクトに参加しています。

子連れでのお出かけは本当に大変。

不便、苦労、イライラの連続。

でもこういうのも伸びしろなんだ、と思えたし、前向きなプロジェクトだなと改めて感じることができました。

 

また、以前、

Voicyの雨宮夫婦のバリキャリラジオでも、

苦手であることで、克服する過程を理解できるという意味で、強みに変えることができる、というような話をしていたのを思い出しました。

これもとてもポジティブな捉え方で、私はすごく好きでした。

苦手や苦しさを感じた時、この発想に立ち返って、ちゃんと自分を俯瞰できるようにならなきゃな…。

 

それから、ちょっと本旨からズレますが、この本の中で印象に残った文章のひとつに、

「たとえ自分がつくったものに満足しきっていなくても、その夜飲むビールが美味しかったら、『いい仕事したな』って錯覚してしまうんじゃないか」

というのがあって、これはちょっとパンチ力ありました(笑)

私は転職が決まりましたが、夫は同じ仕事を続けていて、はたから見てなかなかの激務です。

見ていて、ビールと打ち上げを楽しみにして仕事をしている?と感じる時もあるので、

こういう錯覚に陥っていないか、見守ってあげねば、とお節介ながら感じた私でした(^_^;)