「対話型ファシリテーションの手ほどき(中田豊一、認定NPO法人ムラのミライ)」
育休プチMBA認定ファシリテーター資格の受講に伴い、ファシリテートとはどうあるべきかの勉強になるかな?という思いで読んでみました。
母親アップデートコミュニティのなつみっくすさんがnoteで紹介されていたので、
それがきっかけです。
感想としては、まず、
想像していたファシリテートとはちょっと違う方向性のものだったな、ということ。
タイトルにある「対話型」というのが、おそらくその原因かと思われます。
どう違うかというと、
私がイメージしていたファシリテートは、
ワークショップなどの進行役として、参加者の意見を引き出しつつまとめるパターンや、
会社内などで行われる研修などで、少人数のグループディスカッションなどを仕切るパターンでした。
しかし、この本で想定されているのは、相手との対話の中で、より有益な気付きを得させるためには、
どんな質問をするべきか?という意味でのファシリテーション。
なので、残念ながら、身につけたいスキルにそのまま活かせそうなイメージは湧きませんでした。
が、
内容としてはとても興味深いもので、読んで良かったと思えるものでした。
対話型ファシリテーションにおいては、
5W1Hの「why」と「how」は使わない、
「when」「who」「where」「what」を使って、事実だけを聞いていく。
「usually」もダメ。過去の事実だけを淡々と聞いていく。
この本の教えの概要はこんなところです。
それにおいて、私が肝に銘じるべきと感じたのは、
『自分で見つけたことは使う』
『信じて待つ』
この2つに集約される気がします。
相手に気付かせることで初めて、相手の行動に結びつけることができる、ということ。
これは確かにその通りだなと思いました。
人に言われたことよりも、自分の頭で納得したことはインパクトが大きい、というのは自分の経験からもすごくよくわかります。(気付く側でのケース)
また、最近特に、子育ての場面で多いですが、
ついついお説教のように、ひとこと言いたくなってしまう。
でもそれじゃ、せっかくの貴重な行動に結びつく機会を無にしてしまうことさえあるのか、と、
反省にも似た感情を覚えました。(気付かせたい側でのケース)
子供との関係の中で使えそう、使いたい、と思う内容で、思いがけない方向で、大きな示唆を得ることが出来たなと思います。
ちなみに、とても久しぶりに紙の書籍を読みました。
この本のKindle版がなかったので仕方なく。
それで気付きましたが、紙の本は、両手を使わなきゃページがめくれないんだなということ。
おかげさまで、100ページちょっとの薄っぺらい本なのに、なかなか読み進まなかった…。
赤ちゃんがいると、片手が塞がってしまうことが通常なので、Kindleの利点はそういうところにもあったんだなと改めて思いました。