そうとは知らず "弱者" に転落していた話|前田晃平 / Florence
とてもいい記事すぎて、
気付いたら涙がボロボロと溢れていました。
自分でもびっくり。
どうしてこんなに刺さるのか、そして痛いのか、
頭の中だけでは整理できなかったので、アウトプットしてみよう、と、
最近ブログ更新が滞っているのに、ちょっと優先順位をひっくり返して書いてみたくなりました。
特に響いたのは、ここでした。
そんな世間からの圧力と、自身の母としてのあるべき姿とのギャップに晒され、ママたちはキャリアアップの望みを諦めていきます。「そこまでして……」と呟いて。
私は今、
今の仕事が「そこまでして」したい仕事じゃないって気付いて、
だから転職とか違うキャリア考えよう!という思考になっていて、
それは終始、自分の主体的な意志だと思っていました。
でも、知らず知らずに、じわりじわりと世間から受けた影響によって、
「そこまでして」という思考になっていたのではないか、とハッとしました。
「そこまでして」やりたい仕事じゃないなら、
本当にやりたいことを探せばいいんだ!というマインドで、次に進めている自分はラッキーで、
そうなれない人もたくさんいる気がします。
・・・私は諦めない!
でも、記事を読んで、心がえぐられるような気持ちになったのは事実でした。
最近、わたしのnoteではしつこく「男性の家庭進出」を発信してきました。これは、単に家事育児を頑張ってやる、ということではありません。その真価は、社会をみる視点のアップデートだと思っています。男性本位の視点や、ビジネスパーソンの視点でしか社会を見れないと、女性の管理職比率が低いことを、女性の自己責任だと勘違いしてしまいます。これは、あまりにも短絡的であり、課題の本質を見誤っています。家庭から社会を眺めると、これまでとはまったく異なる景色がみえるんです。ビビるほどに。
私の夫は、長男の時には私と交代で半年間も育休をとった人で、
今でこそ、私が次男育休中なので、分担は私の方が多いものの、
それでも家事についてはできるだけ平等にやろうとしてくれる人です。
ただやはり、彼も仕事においては、
「家庭のことは奥さんがやっているんだから、お前は遅くまで働けるだろ」的な無言の前提の中で働いているんだろうと思うのです。
そしてそれをベースに人事評価をされる。
それを知っていて、私は彼に、もっと早く帰ってきて欲しい、とか、そんなことなかなか言えない。
ちなみに、今は育休中なので、心の中は無風を保てますが、
長男の育休復帰後も似たような状況でした。
夫とは同じ職場ですが、一応私が時短だったので、
振られる仕事の分担は、夫>私。
私が希望を出していた仕事すら、私には振られず、なぜか希望を出していない夫の方に・・・
出産前は私がメインで関わっていた仕事も、奥さんは家事育児が大変だろうからね、って、夫の方に・・・
私は実は期待されていなかったのかも?、そんなに評価されていなかったのかも?、
というネガティブ思考も顔をのぞかせるので、声をあげるのも憚られ・・・。
なお、男性の育休も快く受け入れてくれるくらいなので、
声をあげさえすれば、機会はいくらでも得られる職場だと思っています。
世間の平均からしたら、ずっと進んでいると思っています。
感謝もしています。
職場のせい、とは必ずしも思っていなくて、
問題の所在は、はびこるアンコンシャスバイアスの方がずっと大きいと感じています。
ミクロ(夫個人)の問題ではない、マクロ(社会)の問題だ、と考えてしまうけど、
それでは思考が止まってしまう。
世間がいつの間にか変わってくれるのを、ただ待つ?
私たちにできる事は何だろう・・・。