「モモ(ミヒャエル・エンデ、岩波少年少女文庫)」
Audibleで読み(聞き?)ました。
昔からずっと気になっていたのに、本の分厚さにひるんで後回し後回しにしていて、
この歳まで結局読んでいなかった作品です。
Audibleでたった2日間で読めてしまったという皮肉…(笑)
作品自体の魅力に加え、
高山みなみさんの朗読が素晴らしかったことも手伝い、
どんどん引き込まれて、
「早く続きが知りたい!」と、食事の支度やらなんやらのながら聞きで、あっという間に読了してしまいました。
そもそも児童書かつファンタジー、でありながら、
時代を風刺したような内容というのがすごいところだなと感じました。
時間泥棒と搾取される人々がぴったり当てはまるものは現実世界では何なのかを、私自身はっきりと説明することはできないものの、
私は今、灰色の男たちに支配されているのか?
いや、されていない…よね?とか、
自分自身が普段は生産性を上げていく世の中を望んでいるタイプの人間であるが故に、
ここで描かれている世界を見ていると、私は本当は追い立てられているの?と妙にチクチクする感覚…。
30年以上前に書かれているなんて信じられないほど、
色褪せない不思議な世界観と魅力のある物語でした。
とにもかくにも、この作品を読んだ!ということでかなりの満足感です。笑