読書感想ービジネスと人生の「見え方」が一変する生命科学的思考
「ビジネスと人生の『見え方』が一変する生命科学的思考(高橋祥子、NewsPicks publishing)」
明日、著者の高橋さんがHUCのイベントにご登壇くださるということで、
それに向けて読んでみました。
まず、めっちゃ面白かった!
どタイプの本でした(笑)。
ビジネスやら人生やら、
文系的、というか、社会科学の分野の話、というイメージが強かったんですが、
こんなに理系的な切り口で、
しかもすんなりと腹落ち感をもって語られているのは、衝撃ですらありました。
面白かったところはたくさんあるのですが、
特に響いた言葉を切り出しておこうかなと思います。
現在の快楽に身を委ねてしまいそうな時には、時間的視野を未来に広げ、達成したい目的を明確に意識した上でもなおその選択をするかどうか自身に問う習慣をつけておくと幸福になりやすい、と私は考えいます。
このところダラダラとネットサーフィンしがちな自分への自戒です。笑
「命を燃やす」とは、その喪失と引き換えに、未来の自分、家族、周囲、社会、未来の人たちに対してエネルギーを与えられる何かを生み出している状態を指します。
「命を失う」との対比で書かれている一節です。
今、この時を、失うのではなく別のエネルギーに変えていたい、いや変えていかなくては…。
ハッとさせられた一文でした。
ただ単に異なるものがバラバラに存在する状態を肯定も否定もしない相対主義は思考停止の産物であり、意志ある同質性を前提とした多様性とは似て非なるものです。
私の中に以前からあった「多様性」についてのモヤっとに、答えをくれた一文でした。
そうか、その違いで解釈できるんだ、と。
これらに限らず、各章のまとめに再掲されている文章は、
もう全部、改めてちゃんと心に刻みたくなるものばかりです。
面白かった…!
客観性と主体性をきちんと整理して、未来に向けて物事と向き合っていこう、と思います。
明日のご登壇が楽しみ^ ^