「革命のファンファーレ 現代のお金と広告(西野亮廣、幻冬舎)」
この本も、
先日のAmazonPrimeDayで安くなっていたので、
とりあえず買っておいた本です。
私は西野さんのVoicyをほぼ毎日聞いているんですが、
話が本当に面白いんですよね。
分かりやすい上に、洞察が鋭い。
単純に話自体も楽しくて、声を出して笑ってしまうことも珍しくありません。
そんな西野さんの本なだけあって、
めちゃくちゃ読み易い、分かり易い。
そして改めて、この人はすごいな、と感じました。
すごく頭が柔らかくて、
実行力(機動力+マネジメント力)がとても優れた人なんだなと。
さらに、私がすごいと思うのは、
自分や自分のしていることの方向性について、
なぜそうするのか?
他の人がしていないことや反対することが、なぜおかしいのか?
他の人やそうしていない人と、西野さんがやっていることの本質的な相違点は何なのか?
これを、きちんと言語化して説明できている点です。
好感度の話は象徴的でした。
確かに、テレビでは西野さんて好感度が低い、みたいな扱いを受けていますが、
一方で、テレビではないところではすごい熱烈な支持を受けています。
これは、テレビはスポンサーがお金を出した番組を制作しており、
出演者はこれに出ている人たちなので、スポンサーにとってウケが良くなければいけません。
そのためには本心ではないこと(=嘘)も言ったりやったりしなければならない。
とにかく好感度を維持しなければいけないからです。
その点西野さんは、スポンサーからの指示ではなく、直接的なファンなどのスポンサーを相手にして仕事をしています。
そこで本心ではないことを言ったりやったりすることは、
ファンに対して嘘をつくことになるため、
テレビを主戦場としている人たちとは違うベクトルが生じることになる。
なるほど、そういうことだったのね、と腹落ちしました。
好感度で仕事をしていたベッキーが仕事を失い、
音楽というファンから直接の支持を受けて仕事をしていた川谷絵音で、
騒動後の仕事量に差が出たのは当然だ、というのは、当時は全く気付いておらず目からウロコでした。
「好感度<信用」
これは頭に入れておきたい図式だなと思いました。
また、あとがきで書かれていたことですが、
「勇気がないから行動できない」ではなく「情報がないから行動できない」だけ、というのも刺さりました。
子供の頃、電車に乗るのが怖かったのは、勇気がなかったからではなく、
電車に乗って目的地に行くにはどうすればいいのかを知らなかったからだ、と。
必要なのはポジティブシンキングではなく、ロジカルシンキングだ。
これは私にとって金言でした。
もう結構前の本ですが、今の私にもしっかり刺さる良書でした。
これはベストセラーになるわーと、納得の一冊でした。